下肢静脈瘤の治療方法

下肢静脈瘤の治療が必要な場合

手術室下肢静脈瘤は、治療することで生活の質を大きく向上させたり、きれいな足を取り戻すことができます。支障がなければしばらく様子を見るという選択肢もありますが、下記に当てはまる場合は治療を受けることをおすすめします。

  • 症状により、生活に不自由や支障を生じている
  • 足の痛み、だるさ、疲れ、むくみに悩まされている
  • 立ち仕事で負担が大きく、仕事を続けていく自信がない
  • 足を上げて休ませても痛みやだるさがあまり解消しない
  • 皮膚炎や潰瘍ができやすく、治りにくい
  • コブや細かい血管、色素沈着にコンプレックスがある
  • コブを見せたくないのでスカートを履けなくなった
  • 温泉やプールに誘われても、足が気になって断っている
  • 色素沈着が生足や薄いストッキングでは目立ってしまう
  • 細かい血管がびっしり透けていて足を見ると気持ちが沈む
  • ウネウネしたコブが不快感や誤解を招くのではと気になる

高周波(ラジオ波)アブレーション治療を行っております

高周波治療器下肢静脈瘤の治療において、レーザーと共に標準術式となっているのが高周波(ラジオ波)治療です。平成26年に保険が適用された新しい治療法であり、高周波治療の大きな特徴は術後疼痛や内出血といったリスクを低減できることにあります。
当院に導入している高周波アブレーション治療は、精度がより高く、周囲にダメージを与えにくい設計となっており、加えて治療時間も短く抑えることができます。均一できれいな処置が可能であり、中程度までの直径の静脈瘤には特に高い効果を発揮します。

手術方法

先端に高周波を発する細いカテーテルを膝の内側やふくらはぎから静脈内に挿入し、伏在静脈本幹を焼灼します。それにより、血管の内側が炭化して血液が通らなくなり、具合の悪い血流を止めることができます。伏在静脈根元から適切な高周波を静脈壁に作用でき、静脈壁に面として作用するため、均一できれいな焼灼が短時間で可能になり、炎症や痛み、内出血などもより少ないことが特徴です。
手術は外来の日帰りで受けられます。局所麻酔後、実際の手術は20分ほどで終了します。手術後は休憩して状態を確認してからご帰宅できます。カテーテルを挿入する際にできた傷は、2mm程度ですからほとんど目立ちません。

高周波(ラジオ波)アブレーション治療の利点

高周波治療とレーザー治療の静脈瘤手術は、血管内焼灼術と呼ばれています。従来は血管を引き抜く手術を行っていましたが、それに比べると血管内焼灼術は術中や術後の痛みや出血が少なく、そして局所麻酔を使用することから、体への負担を大きく軽減する治療法です。日帰りで受けていただける安全性の高い手術ですから、入院費用がかからず経済的な負担も軽減します。
さらに、血管内焼灼術は切開を行いません。針を刺してそこからカテーテルを挿入する穿刺法を使うため、術後の傷は2mm程度ととても小さく、見た目に関してもお気持ちの負担を軽減できます。また、傷が小さいことは回復の早さにもつながります。そのため、日常生活への影響も最小限に抑えられます。

血管内焼灼術の特徴

ターゲットの範囲を精密に指定できるため、静脈癖だけを焼灼でき、周囲の組織にダメージを与えません。焼灼温度は微妙なコントロールを行えますので均一に焼灼可能です。また、点ではなく面に焼灼できるため、手術時間の短縮も実現しています。
高周波を使用した血管内焼灼術は、術後の痛みや内出血、腫れなどの合併症が発生しにくいというメリットがあります。これによりアメリカでは、下肢静脈瘤手術の半数近くが高周波を使ったものとなっており、国内でも主流な治療法となってきています。

その他の治療方法

圧迫療法

下肢静脈瘤の治療では、圧迫療法が基本になっています。軽症の場合でも圧迫療法で進行を抑え、つらい症状を緩和することが可能です。また、手術や硬化療法でも補助的に圧迫療法を行います。
圧迫療法では、弾力包帯や弾力ストッキングを使います。これにより、足に適度な圧力を与えることで余分な血液が静脈瘤の中に溜まらないようにし、血液が深部静脈へ流れる作用をサポートします。適度な圧迫により、血液は下から上へ、表在静脈から深部静脈に導かれ、本来の血流が戻っていきます。これにより、痛みやだるさを緩和させ、むくみを改善していきます。
ただし、こうした効果は弾力包帯や弾力ストッキングを履いている時だけのものですから、静脈瘤がなくなるわけではなく、脱いで立ち上がると静脈瘤は再び出てきます。
保存療法として行う場合には、あくまでも進行を遅らせるためのものと理解することが大切です。

硬化療法

注射静脈瘤に硬化剤を注入して固める治療方法です。5分ほどで終了し、入院する必要はなく、外来で受けられます。直接細い針を刺して行う治療ですので、傷も残りません。
 伏在静脈本幹に逆流がある場合(伏在型)には硬化療法を単独で行うと再発の可能性が高いため、伏在型の静脈瘤は基本的に血管内治療もしくは手術療法の対象です。硬化療法が最も力を発揮するのは側枝型、網目状・蜘蛛の巣状の静脈瘤の治療です。

ストリッピング手術

下肢静脈瘤伏在静脈を特殊なワイヤーを用いて引き抜く手術です。標準的な根治術として保険適用されており、ほとんどの医療機関では全身麻酔や下半身麻酔で行い、1週間程度の入院が必要になっています。
大腿部や下腿部裏面(ふくらはぎ)の伏在静脈の抜去には、足の二か所に1cm程度の切開を行います。切開が小さいので傷跡が目立つことはほとんどありません。場所は、足の付け根、そして膝の内側かふくらはぎです。そこからワイヤーを伏在静脈に通して伏在静脈を抜去します。膝から下にある静脈瘤に関しては2mm程度の小さな創から瘤切除を行います。
当院では、全身麻酔ではなく特殊な局所麻酔であるTLA麻酔を行うことで日帰り手術を可能にしています。

注意点

多くの医療機関で行われている手術ですが、出血や神経障害といった合併症のリスクがあることを理解した上で受ける必要があります。
ストリッピング手術は、簡単に説明すると血管を引きちぎって抜き取る手法です。そのため焼灼術に比べて出血する可能性はどうしても高くなってしまいます。また近くにある神経が血管に巻きついてちぎれてしまう可能性があり、しびれや痛みなどの神経障害が起こることがあります。

治療費用について

治療法 1割負担 3割負担
ストリッピング手術 約11,000円 約33,000円
硬化療法 約2,500円 約5,000円
高周波治療 約15,000円 約45,000円

弾性ストッキング

弾性ストッキングは全額自己負担です。

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