下肢静脈瘤の症状と種類

下肢静脈瘤の症状

足が痛い下肢静脈瘤の主な初期症状には、長時間立ち仕事をした後や夕方に起こる足の痛みや重さ、だるさ、むくみなどがあります。この場合、立ち仕事の休憩時間に足を上げて休むと症状が和らぎます。

座骨神経痛や膝の関節炎に罹っていて下肢静脈瘤の疑いがある場合、足のむくみや痛みといった症状が何によって起こっているのかを確かめるためには、下肢静脈瘤の治療に使われる弾性ストッキングを着用して様子を見る方法があります。改善が見られた症状があったら、それは下肢静脈瘤による症状である可能性が高くなります。
いずれにしても、症状で思い当たることがありましたら自己判断せず、早めに受診してください。

進行度別の症状

下肢静脈瘤の症状の中には、他の重篤な症状を起こす疾患で起こるものもあります。まずは診断を受けてください。
また、下肢静脈瘤の症状は進行によって変化し、どこまで進行したかにより治療方法が変わってきますので、進行度合いを把握し、でくるだけ日常生活に影響を与えない治療が受けられるようにしましょう。少なくとも太い血管が浮き出てきたら、必ず受診してください。それ以上重症化すると治療が困難になり、完治まで何年もかかる場合があります。コブができて見た目の問題から、スカートがはけない、温泉旅行などに行けないなどお悩みになるケースがよくあります。治療で改善できますので、ぜひお気軽にご相談ください。

1.足のむくみ・だるさ・重さ

下肢静脈瘤の典型的な初期症状ですが、むくみは他の重篤な疾患である可能性があります。それを確認するためにも、必ずこの段階で受診してください。

2.足の細い血管が浮き出ているように見える

足の皮膚から血管が薄く浮き出ているように見えます。網目やクモの巣のように見えるケースもあります。まだコブはできていない軽症の下肢静脈瘤です。

3.太い血管が浮いてコブのように見える

皮膚の下に太い血管が浮き出てきますが、多くは蛇行したりコブ状になっています。軽い色素沈着や皮膚炎が起こるケースがあります。見た目が気になって受診される方が一番多い時期です。この段階でも、治療で見た目や症状を改善できます。できるだけ早く受診してください。

4.色素沈着や皮膚炎

重症化してくると色素沈着や皮膚炎を繰り返し、湿疹や皮膚の硬化につながっていきます。皮膚炎は治りにくくなっていき、さらに放置すると皮膚がただれ、潰瘍ができます。潰瘍ができてからでも治せないことはありませんが、治療はかなり困難になってしまい、完治まで何年もかかる場合や、皮膚の状態を完全には戻せなくなる可能性があります。

下肢静脈瘤のタイプ

伏在型

伏在型静脈瘤が太いコブを作るタイプで、表在静脈本幹である大伏在静脈や小伏在静脈に発生し、蛇行したり、ボコボコとふくらんでコブ状になった血管が特徴です。太腿やふくらはぎ、膝の裏などにできるケースが多くなっています。

大伏在静脈瘤

足首の内側から鼠径部(足の付け根)まで伸びて深部静脈に合流する大伏在静脈にできる静脈瘤です。大伏在静脈本幹だけでなく、主要な分枝に発生するケースもあり、足の表在静脈では最も静脈瘤ができやすいとされています。下腿から大腿部内側、下腿の外側、大腿部の背側などに静脈瘤が発生します。

小伏在静脈瘤

アキレス腱の外側から伸びて膝の裏で深部静脈に合流する小伏在静脈にできるタイプです。大伏在静脈瘤に次いで多く、足首の後ろや膝の後ろに発症します。

側枝型

側枝型伏在静脈本幹から枝分かれした静脈の拡張によって発症し、ほとんどは膝から下の部分に静脈瘤ができます。分枝静脈瘤とも呼ばれており、伏在静脈瘤よりやや細いとされ、孤立性のケースもあります。

陰部

膨らんだ血管が皮膚の下で蛇行し、足の付け根から太ももの裏側にボコボコと斜めに浮き出てきたら、陰部静脈瘤の可能性があります。これは、卵巣や子宮周囲の静脈から逆流してきた血液によってできる静脈瘤で、卵巣や子宮への血行が増える月経時などに症状が強く出てきます。

網目状・クモの巣状

網目状・クモの巣状皮膚の下から血管がボコボコ浮き出てくる症状はなく、直径2~3㎜の細い皮下静脈が網目のように透けて見えるのが網目状静脈瘤です。さらに細かい直径0.1~1㎜の真皮内静脈瘤はクモの巣状静脈瘤と呼ばれています。

混在型クモの巣状

クモの巣状静脈瘤には、赤紫色に見える毛細血管が拡張するタイプ、青白く見える細静脈が拡張するタイプがあり、この両方が同時に現れたものが混在型クモの巣状静脈瘤です。

放置するリスク

下肢静脈瘤は自然に改善することはなく、放置していると症状は少しずつ悪化します。蛇行した太い血管がボコボコ浮き上がり、皮膚が色素沈着を起こし、重症化すると湿疹をくり返しできて治りにくくなり、脂肪皮膚硬化症をはじめとする「うっ滞性皮膚炎」を合併します。さらに症状が進むと皮膚がただれて潰瘍ができる可能性があります。うっ滞性皮膚炎や潰瘍を合併した下肢静脈瘤でも治療はできますが、回復まで時間がかかりますし、皮膚に残った後が消えなくなってしまう場合もあります。
命に係わる危険性はありませんが、立ち続けるのがつらいといった症状だけでなく見た目の問題がありますので、ひそかにお悩みになっている方が多い病気です。40~50代の方で見た目や症状でお悩みがある場合には早めにご相談ください。ただし、60歳前後をピークに症状の悪化はごくゆるやかになっていきます。ご高齢で症状が軽く、見た目もあまり気にならない場合には積極的な治療は必要ない場合もあります。

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